ダイレクトボンディングでできること・できないこと
- いまはし歯科
- 6 日前
- 読了時間: 4分
長久手市蟹原の歯医者、いまはし歯科クリニックの院長 今橋健太郎です。
近年、「歯をできるだけ削らずに治したい」「自然な見た目で治療したい」という患者さんのご希望が増え、ダイレクトボンディングという治療法に関心を持たれる方が多くなっています。
一方で、「どんな症例でもできるの?」「できないケースもあるの?」といった疑問をお持ちの方も少なくありません。
この記事では、ダイレクトボンディングでできること・できないことを明確に分けて、歯科医師の立場からわかりやすく解説します。
目次

ダイレクトボンディングとは
ダイレクトボンディングで「できること」
ダイレクトボンディングが得意な症例
ダイレクトボンディングで「できないこと」
他の治療が必要になるケース
治療の可否を決めるポイント
後悔しない治療選択のために
まとめ ― 正しく知って上手に選ぶ
1. ダイレクトボンディングとは
ダイレクトボンディングとは、白いレジン(歯科用樹脂)を歯に直接盛り付け、その場で形・色・噛み合わせを整える治療法です。型取りを行わず、必要最小限の切削で修復できることから、歯を守る治療として注目されています。
2. ダイレクトボンディングで「できること」
2-1. 小〜中程度の虫歯治療
初期〜中等度の虫歯であれば、悪い部分だけを削って修復できます。健康な歯を多く残せるのが大きなメリットです。
2-2. 歯の欠け・すり減りの修復
転んで歯が少し欠けた
歯ぎしりで歯先がすり減った
このようなケースでは、ダイレクトボンディングで自然な形を回復できます。
2-3. 前歯の見た目の改善
すきっ歯
歯の形が気になる
小さな段差や不揃い
といった審美的なお悩みも、削らずに改善できる場合があります。
2-4. その日のうちに治療を完了できる
多くの場合、1回の通院で治療が完了します。忙しい方や、何度も通院したくない方にも適しています。
3. ダイレクトボンディングが得意な症例
ダイレクトボンディングが特に力を発揮するのは、次のようなケースです。
小さな虫歯
前歯・小臼歯など見える部位
以前の詰め物の小さなやり直し
歯をできるだけ削りたくない場合
「歯を残すこと」と「見た目の自然さ」を両立したい方に向いています。
4. ダイレクトボンディングで「できないこと」
一方で、ダイレクトボンディングには限界もあります。
4-1. 非常に大きな虫歯や欠損
歯の大部分が失われている場合、強度が不足するため、被せ物(クラウン)が必要になります。
4-2. 強い噛み合わせの力がかかるケース
歯ぎしり・食いしばりが強い方では、ダイレクトボンディングが欠けたり摩耗しやすい場合があります。
4-3. 神経まで達している重度の虫歯
神経治療が必要な歯では、土台や被せ物を併用した治療が適応になることが多くなります。
5. 他の治療が必要になるケース
以下のような場合は、セラミック治療や被せ物治療が適しています。
噛む力が非常に強い奥歯
歯の形を大きく変える必要がある
長期的な耐久性を最優先したい場合
治療法にはそれぞれ役割があり、無理にダイレクトボンディングを選ぶことが最善とは限りません。
6. 治療の可否を決めるポイント
ダイレクトボンディングが可能かどうかは、
虫歯や欠損の大きさ
噛み合わせ
歯の位置
生活習慣(歯ぎしりなど)
を総合的に判断して決まります。そのため、正確な診査・診断が非常に重要です。
7. 後悔しない治療選択のために
治療選びで大切なのは、
できること・できないことを正しく知る
見た目だけで判断しない
将来の歯の寿命を考える
ことです。
歯は一生使う大切な体の一部です。その場しのぎではなく、長い目で見た治療選択をおすすめします。
8. まとめ ― 正しく知って上手に選ぶ
ダイレクトボンディングは、
削る量が少ない
見た目が自然
短時間で治療できる
という優れた特徴を持つ治療法です。
しかし、すべての症例に万能ではありません。だからこそ、「できること」「できないこと」を正しく理解した上で選ぶことが大切です。
「自分の歯はダイレクトボンディングで治せるの?」そう感じた方は、ぜひ一度ご相談ください。あなたの歯の状態に合わせて、最適な治療をご提案いたします。



