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顎を広げるのは痛いですか?

  • いまはし歯科
  • 4月9日
  • 読了時間: 4分

長久手市蟹原の歯医者、いまはし歯科クリニックの院長 今橋健太郎です。


矯正の説明の中で、「顎を広げるのは痛いですか?」と言うことをよく聞かれます。結論から言うと顎の幅を広げて「歯が並ぶ場所を作りやすくする」取り組みは、強い痛みが何週間も続く治療ではありません。始めた直後は押される感じや噛みにくさが出やすい一方、つらさの山は最初の数日で、1週間ほどで気になりにくくなることが多いです。感じ方には個人差があるので、痛みの有無だけで決めず、状態を確認してから進めるのが安全です。相談の目安は6歳前後(遅くても7歳ごろ)が有利ですが、矯正は何歳からでも始められます。


目次

  1. 「顎を広げる」の目的を先に知る

  2. 痛みはいつ出て、いつ落ち着く?

  3. 痛みより出やすい変化(話す・飲み込む)

  4. 家でできる対処(食事・生活)

  5. 歯並びは呼吸・飲み込み・癖の影響を受ける

  6. 6〜7歳で相談する意味

  7. まとめ


1. 「顎を広げる」の目的を先に知る

「顎を広げる」と聞くと、無理やり広げるように想像して不安になります。実際の目的は、成長の力を味方にしながら、噛み合わせのバランスを整え、歯が並ぶ場所を作りやすくすることです。早い時期に状況を整理できると、将来の治療が複雑になりにくく、負担も軽くなりやすいです。


2. 痛みはいつ出て、いつ落ち着く?

矯正の力が加わった後の痛みや違和感は、始めて数時間後から出やすく、2日目あたりで強く感じやすいです。そして1週間ほどで落ち着きやすい流れです。「最初に山が来て、その後に下がる」と分かると、必要以上に怖がらずに様子をみます。

また強い痛みというより圧迫感が中心で、最初の数日は話しにくさ・飲み込みにくさが出ることがある、という考え方もあります。つらさが強い時は我慢せず、調整の相談をする方が安心です。


3. 痛みより出やすい変化(話す・飲み込む)

子どもが実際に困りやすいのは、痛みよりも生活の小さな不便です。「いつも通りに話せない」「飲み込みにくい」「食べ物が当たりやすい」などが最初に出ることがあります。多くは慣れで軽くなりますが、給食や会話、習い事がある子は、最初の1週間だけ予定を詰めすぎないのが現実的です。


4. 家でできる対処(食事・生活)

つらい時期は「頑張らせる」より「楽にできる環境」を作る方がうまくいきます。

・食事はやわらかめ中心(噛む刺激が少ないほど楽)

・硬い物は無理に噛ませない(痛い日は“休ませる”で十分)

・食べられない、眠れない、口の中が傷つきそうなら早めに連絡する

噛んだ時に痛みが出やすいのは、歯が動こうとしている時期に起こりやすいです。まずは数日〜1週間を安全運転で乗り切るのがコツです。


5. 歯並びは呼吸・飲み込み・癖の影響を受ける

ここはぜひ知っておいてください。歯並びは歯だけで決まりません。呼吸のしかた、舌の置き方、飲み込み方、口が開きやすい癖など、毎日の“お口の使い方”の影響を受けるということです。

口呼吸が続くと、口の中が乾きやすいだけでなく、舌の位置が下がりやすく、口の周りの筋肉バランスが崩れて歯並びにも影響しやすくなります。

また、舌は本来、上あご側にふんわり収まるのが基本で、位置が崩れると歯並びや噛み合わせに影響します。

だから、歯を動かすだけで終わらせず、呼吸や飲み込み、癖を正しい方向へ導くことは大切になります。整えた状態を長く保ち、戻りにくくするために必要な土台づくりです。


6. 6~7歳で相談する意味

6歳前後は前歯の生え変わりが始まり、顎の成長も読みやすくなります。この時期に一度診てもらうと、「今は見守り」「準備を始める」「早めに手助けする」を整理しやすくなります。

AAO(アメリカ矯正歯科学会)は、子どもは7歳までに一度チェックすることを勧めています。早い相談は“早く始めるため”だけでなく、“必要な時期を逃さないため”の行動です。もちろん、矯正は何歳からでも始められます。


7. まとめ

顎を広げる取り組みは、強い痛みが長く続くものではなく、最初の数日〜1週間ほどの違和感が中心です。痛みよりも話しにくさ・飲み込みにくさが出ることがあるので、最初の1週間は食事や予定を工夫すると安心です。

そして、歯並びは呼吸や飲み込み、癖の影響を受けます。ここを正しい方向へ整えるのは稚拙ではなく、治療を安定させるために必要な土台です。相談は6歳前後(遅くても7歳ごろ)が有利ですが、矯正は何歳からでも始められます。

 
 

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