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小児矯正の「1期治療」「2期治療」とは何ですか?

  • いまはし歯科
  • 4月2日
  • 読了時間: 5分


長久手市蟹原の歯医者、いまはし歯科クリニックの院長 今橋健太郎です。


保護者の方からよくいただく質問のひとつが、「小児矯正には1期治療と2期治療があると聞いたのですが、何が違うのですか?」というものです。「今はまだ乳歯も残っているけれど、始めるべき?」「1期をやれば、2期はやらなくていい?」「結局、いつ相談するのが正解?」と悩むのは自然なことです。

結論から言うと、1期治療は“成長中に、将来の歯ならびとかみ合わせが整いやすい土台をつくる段階”、2期治療は“永久歯がそろってから、歯ならびとかみ合わせを仕上げる段階”です。小児矯正はこの2つを分けて考えると、一気に分かりやすくなります。


目次

  1. 小児矯正を「1期」「2期」に分ける理由

  2. 1期治療とは:いつ・何をする?

  3. 2期治療とは:いつ・何をする?

  4. 1期をやれば2期は不要?(必要な子/不要な子)

  5. 「7歳前後で一度チェック」が役に立つ理由

  6. 1期・2期で大事になる、ご家庭の協力ポイント

  7. まとめ ─ 迷ったら「今の状態の整理」から始める


1. 小児矯正を「1期」「2期」に分ける理由

子どものお口の中は、数年で大きく変化します。前歯が抜けて永久歯が出てきて、奥歯も増えて、あごの大きさや顔つきも変わります。

この「成長の途中」という特徴があるため、小児矯正は目的を2つに分けて考えると整理しやすいです。

  • 成長中の今だからできること:将来並びやすい環境を整える、悪化しやすい流れを止める

  • 永久歯がそろってからできること:歯ならびとかみ合わせをきれいに仕上げる

この考え方が、そのまま「1期治療」「2期治療」です。


2. 1期治療とは:いつ・何をする?

2-1. いつやる?

1期治療は、乳歯と永久歯が混ざる時期に行います。目安は6〜12歳頃です。

2-2. 何のためにやる?

1期治療の目的は、ひとことで言うと「将来、永久歯が並びやすく、噛みやすい状態に近づけること」です。

ここで大事なのは、1期治療は「歯を一本一本、完璧にまっすぐ並べて完成させる」段階ではない点です。1期治療は、次のような“土台づくり”が中心です。

  • あごの成長を活かして、上下のバランスを整えやすくする

  • これから生えてくる永久歯が、無理なく並ぶための場所を確保しやすくする

  • かみ合わせのズレが強い場合に、成長中のうちに負担を減らす方向へ導く

  • 口の使い方(口が開きやすい、指しゃぶりが続く等)が歯ならびに影響している場合は、早めに整える

1期治療は「今の見た目」だけではなく、「将来の難しさ」を下げるための時間です。

2-3. どれくらいかかる?

1期治療は、短いと1年、長いと4年以上かかります。期間は、歯ならび・かみ合わせ・成長の様子で変わります。 ただし、治療後にも経過を成長によって問題が生じることもあるので経過を追っていく必要があります。


3. 2期治療とは:いつ・何をする?

3-1. いつやる?

2期治療は、永久歯がそろってから行います。目安は12歳頃以降です。

3-2. 何のためにやる?

2期治療は、歯ならびとかみ合わせを最終的に仕上げる段階です。分かりやすく言うと、「見た目も機能も整った“完成形”に近づける治療」です。

  • 歯ならびをきれいに整える

  • 前歯で噛み切れて、奥歯でしっかり噛めるように整える

  • みがきやすい状態にして、むし歯や歯ぐきのトラブルのリスクを下げる

3-3. どれくらいかかる?

2期治療は、目安として2~3年程度です。ここも状態で変わります。 ただし、動かした後に、歯が骨の中で落ち着かせるために、保定装置を入れて動かした時間と同程度以上の時間を待つ必要があります。


4. 1期をやれば2期は不要?(必要な子/不要な子)

ここがいちばん大切なポイントです。

4-1. 1期で終わる子もいる

1期治療で土台が整い、永久歯が良い位置に生えてきて、歯ならびも大きく崩れなければ、2期をやらずに済むこともあります。

4-2. 2期が必要になる子も多い

一方で、1期治療で土台を整えても、永久歯が出そろった段階で、

  • もう少し歯ならびを揃えたい

  • 噛み合わせをもっと安定させたい

  • 細かいねじれや段差が残った

という場合は2期治療に進みます。

ただし、ここで覚えておきたいのは、1期をやったことは無駄にならないという点です。1期で土台が整うと、2期が必要になっても、治療の負担や難しさを下げやすくなります。


5. 「7歳前後で一度チェック」が役に立つ理由

「うちの子は1期が必要?それとも様子見?」を判断するために便利なのが、7歳前後で一度チェックするという考え方です。

AAO(米国の矯正歯科の団体)は、子どもは7歳までに矯正のチェックを受けることを勧めています。ここでいうチェックは「必ず治療を始める」ではなく、「必要性を整理する」ための受診です。

実際、早めに診ると判断は次の3つに分かれます。

  1. 今は治療不要で大丈夫

  2. 将来に備えて、定期的に見守る

  3. 早めに対応したほうが良い問題があるので、開始を考える

「まだ早いかも」と迷う時ほど、チェックには価値があります。何もしないで待つのではなく、**“評価した上での様子見”**に変えられるからです。


6. 1期・2期で大事になる、ご家庭の協力ポイント

小児矯正は、医院の中だけで完結しません。とくに1期治療は、日常生活の積み重ねが結果に直結します。

ご家庭で大切になるのは、次の3つです。

  • 通院のペースを守る(状態確認が遅れると、良いタイミングを逃しやすい)

  • 口の中を清潔に保つ(むし歯や歯ぐきの腫れがあると計画が狂いやすい)

  • 生活の癖に気づく(指しゃぶり、口が開きやすい、片側で噛む等)

「がんばる量」を増やすより、続けられる形にすることが成功のコツです。


7. まとめ ─ 迷ったら「今の状態の整理」から始める

小児矯正の1期治療と2期治療は、次の違いです。

  • 1期治療:成長中に、将来整いやすい土台をつくる治療

  • 2期治療:永久歯がそろってから、歯ならびとかみ合わせを仕上げる治療

そして、全員が必ず「1期→2期」になるわけではありません。1期で終わる子もいれば、2期まで必要な子もいます。だからこそ、まずは7歳前後で一度チェックして「今の状態」を整理するのが一番分かりやすい進め方です。

 
 

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