愛知県長久手市杁ヶ池公園前、いまはし歯科クリニックの院長、今橋健太郎です。今回は、アクシデントなどで歯をぶつけたときに見るポイントについて、お話させて頂きたいと思います。
【目次】
1.出血の程度
2.歯のゆれ・位置のズレ
3.歯の割れ方
4.痛み
5.歯茎などの腫れについて
6.歯の周囲の組織について
出血の程度を確認する: 歯茎や口の中から出血している場合、出血の量や出血が止まるまでの時間を注意深く観察しましょう。出血がひどい場合は、歯科医師に相談する必要があります。
歯の動揺やずれをチェックする: 歯が揺れたり、ずれたりしている場合は、歯の根の損傷や歯が脱臼している可能性があります。軽い揺れであれば、しばらくの間は自然治癒することもありますが、歯科医に相談して固定するなど適切な処置を受けることが重要です。もし歯が抜けてしまった場合は、歯の頭を持ち根を持たないように注意しながら、出来たら歯の保存液、ない場合は冷たい生理食塩水や牛乳につけて、歯科医院までお持ちください。(乾燥させないようにして下さい)
歯の欠損を確認する: 歯の一部が欠けている場合、見た目や舌で触れた感じ、咬むときに感じる違和感から、口の中の欠損を確認できる場合もあります。欠損部分がある場合は、歯科医に早急に相談して修復する必要があります。
痛みやしみるのを注意深く観察する: 歯をぶつけた後、痛みやしみるのをを感じる場合があります。痛みやしみるのが持続する場合は、歯の神経や組織の損傷の可能性があり、ため、速やかに歯科医に相談しましょう。また、その時はよくてもしばらくしてから歯の色が変わってくるとき(色が濃く茶色くなる)場合もあります。そのときも歯科医に相談する必要があります。
歯茎腫れを確認する:腫れがひどい場合や、腫れが広がる傾向がある場合は、感染の可能性があるため、速やかに歯科医に相談しましょう。
歯の周囲組織をみる:歯だけではなく、アゴもぶつけた時には、骨折などをしている可能性もあるので、そのあたりも注意してみる必要があります。このような場合は、大学病院や市民病院など大きめの病院に入っている口腔外科を受診するとよいでしょう。
歯をぶつけた場合、症状や状況は個別に異なります。いずれにせよ、歯のトラブルを早期に発見し、適切な治療を受けるために、歯科医に相談することをおすすめします。
今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。
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